Technopolis

EC-EV1260 再生バッテリーを使ってみる。

諸事情により急遽バッテリーを乗せることにしましたが、

1個落下されてしまいました。

6個セットなので、全部買い取りしてもらうのは無理ですね・・・

 

結局、全部新品のVR1278を買った方が安くなってしまいました。残念。

代わりはとりあえず調子のいいEC-SV1266を乗せることにしました。

 

バイク用バッテリー GT4B-5 過放電状態を充電

今回はバイクのバッテリー

 

電圧を測ってみたら7.1V

10.5V以下になってると、まともに充電しません。

普通なら交換ですが、今回は応急なので、活を入れてあげます。

 

10時間率2.5AHなので、とりあえず1/20の125mA定電流を流してあげます。

内部抵抗が高い状態だと最初は30V以上必要ですので、温度上昇に注意です。

電圧を上げないと電流はほとんど流れないのでいつまでたっても充電しません。

 

30分程度で充電電圧が20Vくらいまで落ちなければ壊れてると判断できます。

電極や電解液が寿命ならいつまで経っても電圧は落ちません。

セル死にしてると急激に発熱します。

 

開放電圧が10.5V以上なら充電するようになっているはず。

指定では250mAで5～10時間と書いてあります。

バイク用の充電器で自動で充電してもエラーになることがあるので、

タイマーつけて安定化電源で充電します。

 

数時間経過して異常な発熱は無いけどまだまだ内部抵抗は高そう。

時間までこのまま充電すれば、電装がまともに動くくらいにはなるはず。

Panasonic EC-EV1260 再生バッテリーの性能試験 その３

内部抵抗の実測値がほしいという方がいましたので、

満充電から1週間静置した状態のデータを書いておきます。

1	2	3	4	5	6
12.99	13.03	13.04	13.02	13.00	13.03	V
2.3	2.1	2.4	2.0	1.8	2.2	mΩ

きっちり校正してないので誤差はあると思いますが、

劣化したEC-SV1266でも満充電直後で3mΩくらいになりますので、

あまり必要のない数値です。

Panasonic EC-SV1266 の再生記録 その２

せっかくそこそこ走るようになったのですが、私のコムスはオープンカー状態なので冬はとても寒くて乗れません。

コムスがお休みの間、暖かくなって新しいバッテリーを購入するまで、壊れるまでテストすることにしました。

いままでなんとなく蓄積した技術的データを色々書いておきます。

 

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まず容量を測定しないと話になりません。

容量を測定したら、５AH～２０AH　

こんなにバラつきあったらまともに走りません。

CCAは400～600くらい。CCAと容量の関係はばらばらなので、参考にはなりません。

 

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AGMは比重は測定できないので、満充電かな？という状態から

放電させてどれくらいの容量があるが測定します。

電極割れしてると綺麗なグラフになりません。途中で急激に電圧が落ちたりします。

こういうバッテリーは諦めましょう。

測定方法はただ放電して、普通に電圧と電流を記録していけばそこそこ正確に出ます。

電子負荷だと自動も可能なので楽だけど、普通の人には出番が終われば高価な置物になってしまいます。

 

放電方法はいろいろあるけど一番安価で無駄が無いのは、

DC１２VをAC１００Vにするインバータを使う方法です。

10000円以内で500Wくらいのインバータが買えます。

ほとんどのインバータには低電圧保護回路があるので放電しすぎることはありません

私のインバータは10.8Vくらいで保護回路が効いて、放電試験にちょうどいい電圧です。

保護回路が効くと通電と切断を繰り返しますので、

電球負荷なら電球が点滅して分かりやすいです。

調光装置も使えるので、電球が楽でよいと思います。

 

きちんと電気回路の勉強してるひとには余計なお世話かもしれませんが、

なんとなく分かる程度の方にはお勧めの方法です。

Panasonic EC-SV1266 の再生記録 その１

私のコムスは一度充電困難にまで電圧が落ちて、走行距離も5キロ程度なので、

壊れても良いという前提で半年ほどテストしてみました。

たぶんこの方法でダメならそのバッテリーは電極割れや槽割れしてます。

 

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測定機材がないとどう変化したのか判断できませんので、

最低でもＣＣＡテスタだけあれば何とかなる方法を書いておきます。

普通の電圧測定用のテスタと、充電器も当たり前だけど必要です。

ドリルや、ネジきりのタップ、封止に必要なネジとかも必要です。

 

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十分充電した状態で状態で取り外してください。

外してある状態なら、普通の充電器で充電します。この時の充電器は何でも良いですが、

「必ず」表面温度で40度以上温度を上げないようにしてください。

温度が上がると、電極の劣化が進んだり割れたりします。

 

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CCAテストの時は必ず電極にナットをつけて測定してください。

無いと電極部分とスタッドボルトの間にかなり大きな抵抗が出ます。

 

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満充電状態になったら穴を開けます。

穴の位置はセルの中心にこだわると、中のリブに当たることもありますが、

注入に面倒なだけで、どこで穴を開けても蓋になるネジは切れます。

蓋にするネジを何にするかの問題もあります。

高価でもＰＴＦＥが安心ですが、高価なので私はPPSを使いました。

フッ素ゴムのOリングだけでもきちんと封止できますが、

使用中に緩んだら困るので、フッ素系の液体ガスケットを併用するのが安心です。

高価で扱いにくいけど、ThreeBondの1119がお勧め。

 

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次に穴から水を足します。

バッテリー用の精製水を使いましょう。

各セル５ccづつゆっくり注入していきます。

強く注入すると、セパレーターが痛みショートの原因になります。

１つのセルに注入する毎にCCAを測定します。

染み込むまで時間がかかるので、注入後測定まで最低1分は待ちます。

この方法でないと、元々水分量にバラつきがあるので入れすぎになります。

記憶力が相当良くないと増加量までは忘れるので、測定した数値はメモしておきましょう。

CCAの増加量が10未満になったら、ほぼ全体に十分染み渡るようです。

それまでは、10～30くらいあがっていきます。

10満になっても、さらに水を追加して徐々にCCAは上がりますが、

入れすぎたら壊すと思ってください。比重が下がりすぎて充電できなくなります。

すべてのセルに注水したら、完了です。

どのセルに注入したのかきちんと印をつけて置くか、

注入したら、蓋をして間違えないようにしてください。

 

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注水したら、しっかり蓋をして、静置します。

3日くらい置いておけば電解液が全体に慣れるはずです。

 

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この時点で12V以上あればとりあえず大丈夫です。

なければ発熱に注意しながら再度充電します。

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コムスならもう乗せてOKです。

コンセントにつなげば、勝手に補充電してくれます。

２日くらいそのまま充電してあげます。

私のは完全に壊れていなかったのか、

使っていれば徐々に走行距離は伸びていきました。

Panasonic EC-EV1260 再生バッテリーの性能試験 その２

元気のよさそうなバッテリーで5時間率を測定してみました。

結果は54.4AHでした。

ほぼ予想通りのデータに満足です。

 

放電条件は下記のとおり。

満充電から1時間静置。

放電電流は5時間率（１２A)

バッテリー表面温度は２５～２７度なので、１％ぐらいの誤差がでます。

計算すると54AHくらいになります。

今回も測定電流を使って積算してますので誤差はほとんど無いはず。

 

早く乗せたいけど、各バッテリーの電圧を測定できるセンサを準備中なので、

もう少し時間がかかりそうです。

Panasonic EC-EV1260 再生バッテリーの性能試験 その１

小さいEV自動車、コムス用のバッテリーを購入しました。

株式会社ADVANCEで６個購入しました。

到着後、さっそくCCAテスト。

1	2	3	4	5	6
12.89	12.9	12.89	12.9	12.89	12.95	V
733	634	714	754	745	771	CCA

電圧は正常ぽいけど、1台だけ０．５V違うのは個体差なのかな？

CCAが低めでばらつきも大きい。出荷前に補充電はされてなさそう。

満充電と思われる商品画像のCCAは970なので個体差10％（873～）くらいの範囲であってほしいが、

測定器の誤差は考えにくいので、こういう性能なのかな？

CCAが100以上も違うとバランスが心配です。

補修用で部分交換なら無視してもいいけど、直列ユニット全入れ替えで使う場合、

この状態は性能を出し切れるか気になる。

 

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保管期間が長かった可能性を考えて数時間補充電してみる。

6台並列で充電しちゃうので、スペックでは5時間率60AHが6台で360AH。

大容量なので充電器はDENRYO PANcharge1k 12Vモードを使用してみます。

1	2	3	4	5	6
13.1	13.1	13.1	13.1	13.1	13.1	V
808	812	761	795	785	793	CCA

電圧も上がっているし、全体的にCCAはプラスだけど873までいかない。

CCAのバランスは良くなっているが、充電しきってない？

 

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AGMバッテリーは微妙な特性だし、測定条件が良く分からない。

AGMは若干電圧が高めになるのはわかってるので、

14.7Vまで充電電圧を上げて、温度監視しながらじっくり充電してみます。

電流は１Aに制限して一晩置いてみます。

 

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翌日まで放置してみたら、開放電圧は上がってるがCCAはあまりあがらない。

詳細が良くわからないのでメールで問い合わせたらすぐに電話がかかってきた。

商品写真のCCAはアピールのために特に高めに出た個体を測定してるとのこと。

個体差はわかっていますが、新品の平均データがないので、

平均から外れた高めの個体を表示するのは誤解を招く可能性が高い。

測定条件も書いてないので、970以上を正常な数値と勘違いするかも。

CCAが低めでもサイクルバッテリーとしては良好との説明でした。

容量のほうは1時間率？で測定して１００％はあるそうです。

このあたりは全品測定している自信でしょうか。

 

走行距離だけでみたら、容量が十分にあれば良好になります。

容量のほうが重要だけど、CCAがデータとして使えないデタラメな数字しか出ないというわけではありません。

CCAも交換時期の目安や、日常のメンテナンスでアンバランスを解消する為に必要なデータなので、

使用前に良好な状態の初期値がわからないと劣化状態を比較できません。

CCAが低いということは内部抵抗が高いのですが、高めでも大きなバラつきがなければ問題ありません。

直列で使用したときに特性のバラつきによって過充電や過放電になりますが、

これは新品でも同じなので確かに無視できる数値でもあります。6セル電池の宿命です。

内部抵抗は回生電力の吸収能力には差が出ますが、

コムスだと電極表面くらいにしか作用しない電力なので大きな差はなさそう。

リチウム系になると、厳密なセルバランス管理が必要になりますけどね。

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満充電になったぽいので、充電直後のCCAを測定してみました。

1	2	3	4	5	6
14.2	14.6	14	14.07	14	14	V
832	846	777	796	780	795	CCA

問題なさそう。

次は容量試験です。

JIS規格（JISD5303-1）だと、

満充電から1時間～24時間以内に測定となっていますので、1時間静置。

放電電流は5時間率

終止電圧は6セルだと10.2V

電解液温度は30度となっていますが、測定できないのでケース外面で測定します。

しかし、5時間率の正確な？容量が分からないので、

同等機種のEC-FV1260のデータから3時間率２０Aで測定してみます。

温度補正もして52AH以上であれば100％の性能と判断できます。

 

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容量測定完了しました。

全て５２AH以上、１００％以上の容量がありました。

気温が25度以下なら、各セル表面温度は25度～30度前後。

中心の方が高くなるけど平均を取ると温度補正は誤差程度。

２０A定電流放電で、十秒毎に電流の値から積算して容量をそのまま出しました。

 

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さっさと乗せて走りたいけど、5時間率も測定してみたい。

もう少し試験継続です。