小さいEV自動車、コムス用のバッテリーを購入しました。
株式会社ADVANCEで6個購入しました。
到着後、さっそくCCAテスト。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
12.89 | 12.9 | 12.89 | 12.9 | 12.89 | 12.95 | V |
733 | 634 | 714 | 754 | 745 | 771 | CCA |
電圧は正常ぽいけど、1台だけ0.5V違うのは個体差なのかな?
CCAが低めでばらつきも大きい。出荷前に補充電はされてなさそう。
満充電と思われる商品画像のCCAは970なので個体差10%(873~)くらいの範囲であってほしいが、
測定器の誤差は考えにくいので、こういう性能なのかな?
CCAが100以上も違うとバランスが心配です。
補修用で部分交換なら無視してもいいけど、直列ユニット全入れ替えで使う場合、
この状態は性能を出し切れるか気になる。
保管期間が長かった可能性を考えて数時間補充電してみる。
6台並列で充電しちゃうので、スペックでは5時間率60AHが6台で360AH。
大容量なので充電器はDENRYO PANcharge1k 12Vモードを使用してみます。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
13.1 | 13.1 | 13.1 | 13.1 | 13.1 | 13.1 | V |
808 | 812 | 761 | 795 | 785 | 793 | CCA |
電圧も上がっているし、全体的にCCAはプラスだけど873までいかない。
CCAのバランスは良くなっているが、充電しきってない?
AGMバッテリーは微妙な特性だし、測定条件が良く分からない。
AGMは若干電圧が高めになるのはわかってるので、
14.7Vまで充電電圧を上げて、温度監視しながらじっくり充電してみます。
電流は1Aに制限して一晩置いてみます。
翌日まで放置してみたら、開放電圧は上がってるがCCAはあまりあがらない。
詳細が良くわからないのでメールで問い合わせたらすぐに電話がかかってきた。
商品写真のCCAはアピールのために特に高めに出た個体を測定してるとのこと。
個体差はわかっていますが、新品の平均データがないので、
平均から外れた高めの個体を表示するのは誤解を招く可能性が高い。
測定条件も書いてないので、970以上を正常な数値と勘違いするかも。
CCAが低めでもサイクルバッテリーとしては良好との説明でした。
容量のほうは1時間率?で測定して100%はあるそうです。
このあたりは全品測定している自信でしょうか。
走行距離だけでみたら、容量が十分にあれば良好になります。
容量のほうが重要だけど、CCAがデータとして使えないデタラメな数字しか出ないというわけではありません。CCAも交換時期の目安や、日常のメンテナンスでアンバランスを解消する為に必要なデータなので、
使用前に良好な状態の初期値がわからないと劣化状態を比較できません。
CCAが低いということは内部抵抗が高いのですが、高めでも大きなバラつきがなければ問題ありません。
直列で使用したときに特性のバラつきによって過充電や過放電になりますが、
これは新品でも同じなので確かに無視できる数値でもあります。6セル電池の宿命です。
内部抵抗は回生電力の吸収能力には差が出ますが、
コムスだと電極表面くらいにしか作用しない電力なので大きな差はなさそう。
リチウム系になると、厳密なセルバランス管理が必要になりますけどね。
満充電になったぽいので、充電直後のCCAを測定してみました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
14.2 | 14.6 | 14 | 14.07 | 14 | 14 | V |
832 | 846 | 777 | 796 | 780 | 795 | CCA |
問題なさそう。
次は容量試験です。
JIS規格(JISD5303-1)だと、
満充電から1時間~24時間以内に測定となっていますので、1時間静置。
放電電流は5時間率
終止電圧は6セルだと10.2V
電解液温度は30度となっていますが、測定できないのでケース外面で測定します。
しかし、5時間率の正確な?容量が分からないので、
同等機種のEC-FV1260のデータから3時間率20Aで測定してみます。
温度補正もして52AH以上であれば100%の性能と判断できます。
容量測定完了しました。
全て52AH以上、100%以上の容量がありました。
気温が25度以下なら、各セル表面温度は25度~30度前後。
中心の方が高くなるけど平均を取ると温度補正は誤差程度。
20A定電流放電で、十秒毎に電流の値から積算して容量をそのまま出しました。
さっさと乗せて走りたいけど、5時間率も測定してみたい。
もう少し試験継続です。
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